2015年11月07日

セカンド屋 #ロッテ落語

この話はフィクションです。実在する人物や団体とは一切関係ありません。
三遊亭 清誠(さんゆうてい きよまこと)
えー、まいどバカバカしいお笑いを一つ。落語の世界では熊さんに八っさん。横町のご隠居さん。人のいいのが甚兵衛さん、馬鹿は与太郎と相場は決まっておりますが、我々ロッテの世界では、「ダジャレは書店」、「エカはマリンブルー」、「つとむぅはトピア」。コミさんに直さん。泣くのはジョニー、レモンを絞るのは大松と昔から言われておりまして、そういった連中が集まりますと、噺の方の幕が開きまして…。

ご隠居「おい、与太。お前ね、どこに投げているんだい。あれじゃ名一塁手の福浦さんだって捕れやしないよ」
与太郎「なに言ってんだよ、おじさん。あたいね、わざと悪送球してるの」
ご隠居「なにっ!言い訳の理由を言うに事欠いて、ふざけたこと言いやがる。承知しねえぞ」
与太郎「実戦の中で、福浦さんの守備を鍛えてあげているんだよ」
ご隠居「まったく。口が減らないね、お前は。覚えているかい。与太が東北福祉大からロッテに2位で指名された時、週刊ベースボールの選手名鑑になんて書いてあった」
与太郎「打撃は非力だが、ショートの守備は堅実」
ご隠居「本当にお前はそういうことをよく覚えているね。実際、逆だけどな。非凡なバットコントロール。お笑い送球。取るまではいいとして、そっからだよ。問題は」
与太郎「あたいもそう思う」
ご隠居「余計なことを言うんじゃないよ。与太、これは親戚だからひいき目に言うんじゃないけど、お前は捕るまでは十分プロ野球レベルだ。すばらしいよ。ただ、捕ってから、ファーストに投げる。そのコントロール」
与太郎「中後よりマシだよ」
ご隠居「ふざけるな、お前。世の中言っていい事と悪い事があるぞ。おい、与太。お前だって、ファーストにストライク送球ができないと、中後さんみたいに戦力外通告されるんだぞ」
与太郎「あたいはドラフト2位だよ」
ご隠居「中後さんもドラフト2位だよ。与太、お前はストライクを何だと思っているんだ」
与太郎「ストライクなら、打てるぞ」
ご隠居「守備の話をしているんだ。いいか、お前ね。ファーストミットにズバっと投げるんだよ」
与太郎「なーんだ。簡単だ」
ご隠居「言ったな。よし、おじさんが見ている前でやってみろってんだ」
与太郎「よし、見てろ。矢が当たって、かーん。矢が当たってかーん。矢が当たってかーん。やかん」
ご隠居「古典落語を知らないロッテファンが、続きを読むのを躊躇するようなことを言うのをやめろ!」
与太郎「新規ファンふるい落としキャンペーン」
ご隠居「うるさいね。一言多いんだよ」
伊東勤「おや、ご隠居さん。今日はどうしましたか」
ご隠居「あっ、どうもこれは伊東監督。うちの親戚の与太がお世話になっています」
与太郎「きゃー、つとむぅ」
ご隠居「余計なことを言うんじゃないよ」
伊東勤「それはそうと、ご隠居。今日はどういった御用で」
ご隠居「いえね。私はねぇ、何だかんだ言って与太の野郎がね、大好きなんですよ。ええ、確かに、ファーストへの送球はお話になりません。でもね、いい奴なんです。中野渡進さんの本にもそう書いてありました。なので、プロ野球の世界で、もう一花。咲かせて欲しいんですよ」
与太郎「おじさん」
伊東勤「はっはっは。おい与太、いい話を聞かせてもらったな。ご隠居のために、いいプレーを見せなきゃな」
与太郎「きゃー、つとむぅ」
ご隠居「お前は黙ってろ」
伊東勤「それはそうと、ご隠居。与太郎がファーストに悪送球しない、いい方法があるんですよ」
与太郎「本当!だったらオレ、二軍に行かなくてよかったじゃん。監督、もっと早く教えてくれよ」
ご隠居「お前が自分で気が付かないから、二軍に落とされるんだよ。で、監督。与太郎がファーストに悪送球しない方法って何ですか」
伊東勤「知りたいですか」
与太郎・ご隠居「もちろん!」
伊東勤「それはね。与太郎がファーストを守るんですよ」

おまけ
重光武雄の片棒
「宏行に、昭夫。お前たちのいずれかに、このロッテの身代を譲ることになる。経営手腕はどっこいどっこいだ。これでは判断がつかない。そこでだ、もしお父っちゃんが死んだら、お前たちはどういう弔いを出すのか。それを基準に決めようと思う」
posted by 雷庵博人 at 22:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 千葉ロッテマリーンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
88888888888!
いや〜、笑わせていただきました♪
スパッとしたサゲが好いですね。でもこれ、普通の寄席では絶対にかけられないところがもったいないですねぇ。

で、おまけは…もっとかけられないですね(爆)。でも、タイトルだけで爆笑させていただきました。

またお願いします。
Posted by 中林20系 at 2015年11月08日 18:55
>>中林20系さん
おほめ頂き、誠にありがとうございます。この手の噺はネットの隅に置いておいて、好事家の皆様にご覧いただくのが、よいのではないでしょうか。ロッテファンで落語愛好家って、どこにいるんですかね。あっ、俺だ。

書いている俺は確かに俺だが、読んでいる俺はいったい誰なんだろう。

個人的には「重光武雄の片棒」。すごく気に入っています。続きを書くのを躊躇するほど。馬るこさんとか、談笑師匠がやってくれたら、最高ですね。
Posted by 雷庵博人 at 2015年11月08日 21:39
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