通称ジョー山中

これがすごいお城なんですよ。土塁と堀が中心なんですが、実際に体験してみて難攻不落なんじゃないかと思いました。
自他共に認める「城マニア」の春風亭昇太師匠が「城あるきのススメ」という本で、山中城を絶賛していたんですよ。それで興味を持ったのです。師匠のおっしゃるとおり、非常に整備が行き届いていて城攻めしやすい。ハイキングを楽しむような感覚で行けます。
まずは一の堀を攻める。これが「ヤバイ」の。ヤバイしか言えない。堀が急角度でとてもじゃないが、登れない。堀と堀を仕切る畝が細い。そこを一列で攻める敵を、堀の上から鉄砲や弓矢、投石で迎撃する。たまりませんよ、攻める側は。
そしてこの城の最大の特徴は障子堀

見事でしょう。当然、堀に落ちたらそうそう簡単には登れない。で畝を進むと上から敵の攻撃を受ける。本当に大変だよこりゃ。
昇太師匠が「土塁と堀だけで守りを固めたテクニカルなお城。まさに山城の要素がギュっと詰まった中世城郭」という一文がまったくもって正しいことを、身をもって体験いたしました。
しかし、疲れた。登ったり降りたりを2時間繰り返すんだから。でも、楽しかった。西の丸から見た富士山は雲に隠れていたけど、真っ白で美しかったよ。
三島駅からバスで移動します。山中城址で下車。元箱根港という行き先表示が渋い。

昼食は富士山の見える休憩所で。三島はうなぎが名産。なので昼食はうなぎ弁当。1800円。気分は加藤一二三九段。ただ、弁当のうなぎなので冷えているんですよね。皮がゴムみたいになっていた。味は良かった。うなぎの身からパワーを感じた。
