2012年09月13日

ルネこだいら名人会(2012年9月10日)

120910_210212.jpg


肩の力を抜いて、気軽に落語を楽しめました。さすがに小三治さんはいいなぁ。「程よい」

三三「たらちね」
鶴光「名刀捨丸」
夢太朗「お見立て」
<中入り>
遊平・かほり「夫婦漫才」
小三治「甲府い」

本来は父がこの会のチケットを持っていたのですが、体調不良のために私が「代バネ」で会場入り。「談志の代バネで、松岡弓子が会場に来る」みたいな感じかな。

小三治さんが高座に上がると、なぜか下手から前座さんが、焦った顔で走ってくる。座布団の前にマイクがある。ヒザの遊平・かほりの漫才で使ったマイク。片付けるのを忘れてしまったんだね。これを脱兎のごとく片付ける。小三治師匠は何事もなかったような表情で、それをやり過ごす。

小三治さんがマクラで「今日、さっきまで札幌にいたんだけど30度もあるんだよ。向こうの人間は『暑い、暑い』って言う。でも東京よりはマシだ。だから涼しい顔をしていると『暑くないんですか』って聞かれる。『暑くないよ。これで暑いって言ったら、東京に住めないよ』」だって。こういう何気のない近況報告から入り、観客の様子を伺う。

小三治さんがお見事なのは、時事ネタをマクラのネタにした時の、その味付け。ただ、ニュースを紹介しても面白くない。そこに「おかしさ」を含ませるのが実にお上手。(私如きが言うのは失礼千万なのは承知の上)

おばあちゃん、便器と壁に挟まった!3日間動けずヤクルトレディが救出

このニュースの話。「おばあさんが便器と壁の間に挟まって、出られなくなった。で、この家に出入りをするヤクルトおばさんが、様子がおかしいってんで家の中に入って。助けたあげた。3日飲まず食わずでも助かるんだね。(ちょっと間を空けて)この場合、ヤクルトおばさんが壁に挟まったら誰が助けるんだろうね」

後からジワジワくる。こういう奴は。非常に落語的、与太郎的な発想。

で、マクラは短めでした。本編は「甲府い」この噺も後からジワジワくる内容。登場人物がいい人ばかりの人情もの。これを小三治さんが「程よく」演じるんですから、そりゃもう大満足ですよ。

「豆腐、胡麻入り、がんもどき」

この売声もいいのよ。宮田章司先生みたいで。

鶴光さんの「名刀捨丸」。初めて聴く噺だったのでヤホーで調べました(ナイツ)。元々は講談の演目だったのね。それで演台を置いて演じたのか。あと芸協の高座でも結構掛けている模様。髪型では「善悪双葉の松」というお題。講談では最後に、実は被害者と加害者が兄弟だったというオチがあるのですが、鶴光さんのはそれがなし。途中でダジャレやクスグリが入る。

大空遊平・かほりの漫才。好きだなぁ。遊平さんが、かほりさんの想像を超える、ポンコツぶりを発揮した時のかほりさんの表情が抜群。「半笑い」「苦笑」そして「羨望」(うわー、やっぱりこの人面白いわー)。遊平さんの「フラ」を改めて認識するのだろう。

posted by 雷庵博人 at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック