2012年06月26日

第37回YEBISU亭(2012年6月25日)

落語は最高でした。ただ「今夜も踊ろう」がねぇ。あの女は人の話を聞く気があるのかしら。

オープニング 柳家三三 桃月庵白酒 松尾貴史
落語 柳家三三 締め込み
落語 松尾貴史 はてなの茶碗
今夜も踊ろう パーソナリティ まあくまさこ 柳家三三 桃月庵白酒 松尾貴史
落語 桃月庵白酒 幾代餅

YEBISU寄席第1回 1999年10月10日 出演: 立川談志 立川志らく ゲスト:市川染五郎
あの女は談志師匠相手に「今夜踊ろう」をやったのかな。怖い。鬼束ちひろ同様の狂気を感じる。

オープニング 
柳家三三師と桃月庵白酒師が司会の教養番組。ゲストに質問して為になる話を聞き出す設定。ゲストは岡本太郎画伯(松尾貴史さんがモノマネ)。両手を広げて、体全体を鳩のように不規則に動かす。

中でも笑ったのは

三三「岡本先生が芸術作品の題材にしたい落語家は?」
太郎「それは本質的?フォルム的?」
三三「(困った顔で)できれば両方で」
太郎「本質的には川柳川柳。フォルム的には瀧川鯉昇」

太郎画伯は「瀧川鯉昇は見る側を拒絶するフォルム」と評されていました。ガッテン!ガッテン!

あと「桂歌丸は笑点のエンディングで、『パフッ』にあわせて扇子を『パシッ』としまう。あれは予定調和だ」とも。

落語 柳家三三 締め込み
三三さんはテンポはよくて、滑舌がよくて、啖呵がきれいで、それでいて人物描写がしっかりしている。見事ですね。特に三三さんの演じる女性は見事にチャーミング。渡と同じ1974年生まれだって。20年後には小三治になれるよ。

落語 松尾貴史 はてなの茶碗
普通、なんでもそつなくこなすと「器用貧乏」と評されますが、キッチュさんは「器用長者」。落語、本当にお上手。マクラは標準語で振って、いつの間にか上方言葉になる。(落語のナレーションが)。この入り方が絶妙。また、登場人物の演じ方。脳内スクリーンで動かしやすい語り方。本当、何をやっても一流だよね。師匠がいない自己流で、ここまで出来るんだもの。

今夜も踊ろう パーソナリティ まあくまさこ 柳家三三 桃月庵白酒 松尾貴史
「あの女」は人の話を本当に聞かないなぁ。やるマンの小俣雅子女史を思い出したよ。ツイッターや2ちゃんねるで「YEBISU亭」の感想に必ず「あの女」ってワードが出て来る。前から疑問に感じていたんだけど、今日ようやくわかった。「あの女」オリンピック級に人の話を聞かないね。凄いよ。ただ、芸人さんの芸談を聞くのは大好き。

三三さんがキッチュさんの「はてなの茶碗」を舞台袖で聞いていて、「マクラは標準語、本編は上方言葉」を指摘されていて、「なるほど、言われてみればその通り」と「ガッテン!ガッテン!」しました。その瞬間、高座の空気が変わったのが分かった。白酒さんが「三三君がその時『今、入りましたね』って言っていたんですよ」と。

白酒さんがキッチュさんに「『はてなの茶碗』は米朝師匠の形ですか、それとも枝雀師匠の形ですか」と訪ねていたのが印象的。三三さんにしろ、白酒さんにしろ、本職はそういうポイントで落語を聴くのね。勉強になるなぁ。

でキッチュさんは「米朝さんの形から入ったんですけど、だんだん自己流に崩れていって」と話したあと「3年程前に『大銀座落語会』に出演した際に、談志師匠に相談んですね。『何を演ったらいいでしょう』と」「そこで談志師匠に『米朝さんの『はてなの茶碗』は、余計な贅肉がなくそっくりそのまま演れば、どんな下手でもそれなりに聴ける』って進めていただいて」


これは談志師匠の優しさを裏付けるエピソード。「話の泉」で共演していたから、キッチュさんの芸人としての技量を知っているからこそのアドバイス。そしてモノマネが上手。だからこそ「米朝さんの『はてなの茶碗』を演れ」って言ったのだろう。

落語 桃月庵白酒 幾代餅
白酒さんの「幾代餅」は以前聴いた事があって【復興支援の会その2(2011年4月28日)】)その時も好印象だったのですが、いや今日の「幾代餅」も良かった。なにより、お客さんを気持ちよく家に返す落語でした。「幾代餅」って噺自体、登場人物が気持ちのいい人ばかり。主人とおかみのアメリカの通販番組のような爆笑ぶりで笑わせ、清蔵の喜怒哀楽ふぬけ放心ぶりをデフォルメして演じて、最後の最後にホロリとさせる。まさに「落語」だね。

posted by 雷庵博人 at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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