新宿レフガタで行われた「ソンブレロとカンカン帽 川柳・可朝のふたり会 ─激突!東西奇才・真昼の狂宴」。可能な限りレポートさせていただければと思います。怖い。でも、面白い。
演芸は料理と一緒で「体に悪い」方が体が欲しがる。
川柳つくし 10年後の落語界(正式タイトル不明)
川柳川柳 「涙の円楽腺」からの「ラ・マラゲーニャ」
月亭可朝 漫談
<中入り>
川柳川柳 「ガーコン」
川柳つくし ウクレレ漫談「来世頑張れ」
月亭可朝 ギター漫談・「嘆きのボイン」「出てきた男」
それにしてもこの二人の「まぜるな危険な二人会」を企画した席亭はすごいな。落語界の慣習を全く知らない方なのかも知らないけど。
【川柳川柳・鉄人伝説】
タクシーにひかれる→無傷→何事もなかったように寄席へ→「ガーゴン」→現在81歳・今だに現役
それを、お弟子さんの柳亭つくしさんが「デッドボールが当たっても、痛そうな素振りをひとつもせず一塁に向かう衣笠祥雄のような」と表現していたwww。笑いながら思わず「例えが古いwww」って言ったら、つくしさんに聞こえたらしく「今日のお客さんなら、伝わると思ったんですけど」って言われた。ごめんなさい。m(_ _)m。伝わっているからこそのアレなんですけどね。
「レフトの守備位置から、サードに送球してスリーバウンドになる鉄人金本のような」じゃ寄席のお客さんには伝わらないものね。
つくしさんの開口一番。91歳の川柳師が、落語協会の小さん会長(花禄師)が「『圓生』の名前を小さくするために」川柳師に「ワンポイントリリーフ」をお願いするという設定(爆笑)。しかも可朝師が「米朝」を襲名し、上方落語協会の会長という設定。すごすぎる。(本来なら、米朝師の御子息が米朝を襲名するべきなのだが、既に米朝よりも上の【米團治】を襲名しているので、米朝は継げない。妙にリアルな話w)
川柳師の「涙の円楽腺」。五代目円楽が高座で自分で演じながら、涙を流すサマをコケにする噺。どこまでがリアルで、どこからがネタなのか判別しづらいw。川柳師、「リンリン・ランラン」と「カンカン・ランラン」を間違える。
「ハイミナール」って睡眠薬があるんだってね。勉強になるなぁ(震える声で)
そして、伝説の月亭可朝師匠。座布団に座って落語をするのかと思ったら、漫談でした。
(可朝)「なんで野球に賭けたらあきませんの」
(刑事)「暴力団の資金源になるやろ」
(可朝)「ワシ、勝ってましたん。資金、吸い上げてます」
さすがwww
中入りの後、川柳師いつもの「ガーコン」高音が伸びますねぇ。
舞台変換の間、つなぎでつくしさんが「ウクレレ漫談」(来世頑張れ)。
このネタ「エンタの神様」で演ってたんですね。
そしてトリは可朝師の「嘆きのボイン」と「出てきた男」
最高。もう、ひたすら、最高。ホンマに、いや、もうホンマに。ホンマでっせ。
参考動画
川柳つくし 来世頑張れ 120423
嘆きのボイン - 月亭可朝
月亭可朝 「出てきた男」
川柳川柳 ガーコン1
川柳川柳 ガーコン2
2012年05月27日
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何だかすごいことになってるのはまあ、当時からでしたが、
今や会場がライブハウスとは…この一門(=といってもふたりですが)の会はすでに『なかの』でも出来なくなってるんでしょうか。
『来世頑張れ』、好いですね♪
ウクレレモノだと…ストリートミュージシャンの姉妹の噺は好きでした。特にハモリのところでなぜハモらないのかと責めたり(=実際は一人でやってるんだし)、妹は器量が悪いんだからとこうせつさんの唄を持ち出したり…。
余談ですが地元寄席。
強要はされてないはずですが、長年の根多帳的に基本的に新作はNGな雰囲気なのかも。
で、つくしさんが登場した際、古典を演じられました。
でも文ぶんさんは新作を演られたんですよ。
でもって二回観た天どんさんはどちらも古典を。
この辺、思い切りとかもあるのかも。
そういった面からも、落語は深いですね。
ありがとうございます。「東京かわら版」で見つけた時は、それはもう、もう興奮しましたよ。ホンマに、いや、もうホンマに。ホンマでっせ。
>>実は、二つ目なりたての頃のつくしさんを数年追いかけてた身です。
さすが、すごいですねぇ。
>>この一門
あの月亭可朝と川柳川柳の会なのに、30〜40人ぐらいのハコでしたからねぇ。結構厳しいんじゃないかと。
コメントありがとうございます。
ステルスマーケティングが成功するといいですね。