東京・六本木にある国立新美術館にて開催されているマン・レイ展 知られざる創作の秘密を見学して参りました。
元々マン・レイや彼の作品のファンという訳ではない。毎週楽しみに視聴している美の巨人たち(テレビ東京系・土曜日22:00より放送中)でマン・レイの「写真 黒と白」が取り上げられていた。それを見て非常に興味が沸いた。ウィキペディアには「マン・レイの本名は明確ではない」と記載されているわ、番組では「写真家として成功する一方、マン・レイは画家として成功することを望み続けた」と紹介されるわ・・・。「なんで、俺の描いた絵を世間の連中は理解できないんだ」そう思い続けていたらしい。
「この人、ルサンチマンじゃん」
表現者として「自分の作品が正当に評価されない」→「なんだかとってもイライラする」→「ルサンチマン」という流れはとっても理解できる。たとえ無名でも、商業ベースに無縁でも雷庵博人は表現者。ゆえにマン・レイの憤懣やるかたない気持ちは分かる。
と、いう事でヤフーオークションで安値で競り落としたチケットを手に国立新美術館へ。
作品を見て率直思ったのは「画家としてはゲフンゲフン」。申し訳ない。
ただ、写真は格好良かった。とにかくフィルムを使って一生を遊び倒したんだろうなぁ。
個人的に面白かったのは、マン・レイは自身の作品を写真撮影し、オリジナルのインデックスカードを作成していた事。
以前、細川家の至宝を見学した時も「収集した植物」とか「細川忠興公の収集した茶器」とかの目録=インデックスカードを作成していて「どんだけ記録好きなんだよ」と思ったのですが、マン・レイも同じようなことをやっていたのね。
あと痛感したのは「現代アートの展示って若い女性が一人で来場する確率が高い」って事ね。個人的にはこちらにも興味が尽きないw
2010年08月26日
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※自家云々だから、当然ラボに出せない写真(○メ撮りとかモロとか)なども色々と…若かったもんです。荒木さんに傾倒してましたし。
で、用紙が現像液中にあるところでフラッシュをマニュアル発光させて作ったりしてました。
タイミングによるので再現性は正確ではありませんでしたが、あの不思議な画像を自分で作るってのは…赤いライトの暗闇で興奮したものです。
マン・レイに関しては…やぱり特殊技法の写真作品に限ります。
本人は色々とやりたかったんだろうけど…。
若い女性の一人客って、多いですか?
あんまり感じたことがありませんでした。
でも、言われてみれば
私が先日行った野又穫展も、女性一人が多かったかも。
(あんまり若くなかったけどな 笑)
マン・レイは有名だし、当てはまらないかもしれませんが
現代美術は個性的なものが多いですから
趣味の合う人間が周囲にあまりいないことが多いのかも。
必然的に一人で観にいくことになるのでは?
よく思い出してみると、男性の一人客も多いような…。
中林20系は随分と写真がお好きなんですね。自宅ラボですか。
やっぱり、マン・レイ技法を真似したくなるのもなんですね。
>>写真(○メ撮りとかモロとか)
青春を謳歌されたようで。
普段、現代アートを鑑賞する機会がないのでアレですが、この日は若い女性の一人客が多かったです。
>>趣味の合う人間が周囲にあまりいないことが多いのかも
ロッテとか日ハムファンが「パ・リーグって一人で見るもんだろ」って言うのと同じ感覚かもしれませんね。