2010年07月21日

【習志野・山下観戦記】高校野球選手権千葉大会5回戦(2010年7月21日)

100721_081851.jpg習志野-松戸国際
まもなく試合開始

試合終了
○習志野6-3松戸国際●

習志野・山下捕手。噂に違わぬ千両役者ぶり。想像以上。ドラフト1位候補じゃないですか。いや、いい選手です。委細は後ほど。

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打率7割!プロ注目捕手 習志野・山下“大当たり”(スポーツニッポン2010年7月21日)
【千葉5回戦 習志野6―3松戸国際】地元ロッテなどプロ各球団がドラフト指名候補に挙げている大型捕手、習志野の山下が2点本塁打を放った。チームが3―2と逆転した後の3回2打席目に千葉マリンスタジアムの右翼スタンド中段まで運ぶ圧巻の一発は、結果的に試合を決めたアーチとなった。この日は2死球に本塁打と“大当たり”の山下。4打席目はダメ押しの1点を取りに行った小林監督のサインで送りバントも決めた。これで予選4試合で10打数7安打8打点。甲子園まであと3勝。9年ぶりの千葉制覇は山下のバットにかかっている。

ロッテ 高校No・1捕手山下を上位指名へ(スポーツニッポン2010年7月10日)
ロッテが今秋ドラフトの上位指名候補に、習志野の山下斐紹捕手(17)をリストアップしていることが9日、分かった。遠投120メートルで二塁送球タイム1・79秒の強肩が売りの山下は、高校No・1捕手の呼び声が高い地元・千葉の逸材。球団では「地元出身うんぬんではなく高校生でトップクラス。欲しい選手」と高く評価している。



前評判が素晴らしく、何より千葉県大会での活躍が顕著。これは見るしかないと思い、朝の8時に海浜幕張駅に。それにしても暑い1日でした。

山下斐紹、よほど肩に自信があるのだろう。とにかく投げたがり。ファースト・セカンドにランナーがいると「ビュン」とけん制球を投げる。けん制球を投げるのならピッチャーの方が距離が近いというのに。

けん制球が素晴らしい。高めに抜ける事なく、低めにワンバウンドすることなく野手のグラブに納まる。低くライナーのような送球。そして捕球してから投げるまでが異常に早い。恐らくは2塁送球、2秒を切っている。2秒を切れば十分プロでやっていける。

山下がけん制球を投げると、ファースト・ショートがベースカバーに入る。プロレベルのけん制球に必死に追いつこうとする。その姿を見て、味方の選手すら追い付けない所にパスを出し続けた、ベルマーレ平塚時代の中田英寿さんを思い出した。

無論、山下はカバーリングや守備をきっちりこなす。だからこそ、チームメイトにより高いレベルでのプレイを求められる。

3回表、無死2塁。相手選手の送りバントはサードより、キャッチャー前に転がった。普通なら無理せず1塁送球。しかし、山下は素早いフィールディングで捕球、サードへストライク返球。サードでタッチアウト。観客が「普通ならセーフ(の場面)だろ」と唖然とする。平然とビッグプレーをやってしまう。この器はドラフト1位の器だ。

性格的に、キャッチャーはどうなのか。そう思った場面がある。2回裏、2死2塁。ランナー山下の場面で単独盗塁。俊足とはいえ、無謀。サードでタッチアウト。恐らく「サイン」だと思うが、およそキャッチャーらしい振る舞いではない。野村克也さんだったら2時間はボヤくw。

山下は阿部慎之介を目標にしているが、けん制大好きだったり、「オレ様」が前面に出る皇帝ぶりはどう見てもジョージ・マッケンジー。

さてこの試合。山下はバッティングも素晴らしい活躍。

第一打席 デッドボール
第二打席 2ランホームラン
第三打席 デッドボール
第四打席 送りバント

相手左腕投手の徹底したインコース攻め。2つのデットボールを受けた。第二打席のホームランは打った瞬間にそれと分かる弾丸ライナー。千葉マリンのライトスタンド中段、ジントシオがいる辺りに飛んでいった。金属バットで打ってるとはいえ、それっを差し引いても凄い飛距離。失投を一振りで仕留める集中力と、チャンスで一発打てる精神力は並ではない。やはり、ドラフト1位レベルだ。

出身中学が磯辺二中だから言うわけではないけど、外野手に転向したら、礒部公一(近鉄-楽天)のようないい外野手になるんだろうなぁ。無論、キャッチャーがダメだというわけではない。無限の可能性が広がっているのです。

今年、ロッテは斎藤佑樹投手(早稲田大学)の1位指名を明言しています。これを撤回するのは全てのアマチュア野球関係者の信頼を損ねる(ロッテは平気で嘘をつく球団だと思われてしまう)ので、絶対にないでしょう。

なので、2位で指名できれば。もしくは、外れ1位で指名できれば。今から神頼みでもしますか。

もう、ファンにできることはそれぐらいしかない。

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習志野・山下斐紹/ドラフトリポート(日刊スポーツ2010年7月19日) 
「ハンカチおやじのドラフトリポート」。第12回は習志野(千葉)の山下斐紹捕手です。初の高校生の登場です。顔見知りのスカウトを見つけて朝のあいさつ。
 おやじ 「おはようございます。習志野の山下君を見にきました」
 スカウト 「山下ねえ…」
 おやじ 「いいキャッチャーなんでしょ?」
 スカウト 「いい選手なんだけど、ここがねえ」
 スカウト氏はそう言って手で胸をたたいた。
 おやじ 「ハートが弱いんですか?」
 スカウト 「違うよ。その逆。強すぎるっていうのか、生意気というのか、キャッチャー向きの性格じゃないんだよね。ピッチャーだったらこっちの方がいいんだろうけどさ」

 試合前からいきなりこんな話を聞かされて、ますます山下という捕手に興味が沸いた。(中略)再びスカウトに話を聞いてみた。今度は現役時代中日、巨人で捕手として活躍した阪神中尾義孝スカウトに聞いた。

 おやじ 「山下、どうですか」
 中尾スカウト 「いいですよ。パーツ、パーツはすごくいい。足首の堅さとか課題もあるだろうけどスナップスローもできるし肩も強い。バッティングもいい。まあ、今日くらいのレベルのピッチャーは打ってもらわないと困るけどね。高校生ではトップレベルの選手ですよ」
 おやじ 「捕手としての適性はどうですか? 生意気だと言う人もいますが」
 中尾スカウト 「はっはっはっ。生意気そうに見えるけど、プロはそのくらいの方がいいよ(笑)」
 おやじ 「捕手の評価で大事なことは何ですか」
 中尾スカウト 「肩も大事だけど、まずはキャッチング。あと雰囲気も大事」
posted by 雷庵博人 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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